螺旋街道


光と影07

「だったらどうしますか?」
「抵抗するに……決まってるだろ…!!」
バタバタと暴れて見るが、急に後ろに圧迫感を感じ、動けなくなった。
「ひぃぁぁっ!!痛っ……!」
「ウィルスを体内に入れる方法は三つあるんです。聞きたいですか?」
「し、知るかぁ!!」
「一、キス。二、噛みつく。三セックスですよ……。おや、三つとも達成してしまいましたね」
ガツガツと貪るように突き上げられ、痛くてどうにかなってしまいそうだ。 それに聞いてもいないのに、感染方法を聞いてしまった。 最悪だ。
「早く、消えて下さい?」
「やだ!!離せ…っ」
さらに深く抉られる。
「こ……ずみ…っ!古泉ぃ……!!」
無意識に、古泉に助けを求めていた。
「僕はここにいますよ?」
古泉Bはさらに俺をがっつく。 その度に、ウィルスが入り込む。 背中を悪寒が走り抜ける。
「お前じゃ……ない…っ」
全身が粟立ち、さらに指先の感覚が消滅した。
「そんなにアイツに、会いたいですか?」
「や、ぁぁぁ!!」
瞬間にバタッと扉が開く。
「キョ……くん!!」
「こ…ずみぃ……」
苦しそうに息を吐きながら、古泉が現れた。 古泉Bはそれを見て、舌打ちをする。
「早かったな」
「!?……お前…っ」
涙と汗でぐちゃぐちゃになって、すすり泣きながら古泉の名前を呼ぶ俺をみて古泉は息を呑んだ。 相変わらず、腕は縛られたまま、痛みを伴って俺はほとんど動けないでいる。 後方はというと、繋がったまま。 痛くて痛くて仕方がない。 出血している気がする。
「キョンくんを離せっ!!」
ガツッと身体が揺れた。 瞬間に古泉B自身が動いて、痛みが襲う。
「あ゛ぁぁ!!」
と、するりと抜けて行った。 見れば、古泉が古泉Bの胸ぐらをつかんで、殴っている。
「っ……う」
栓のなくなった後方は、自分の意思とは反して、ひくひくともの足りなさそうにひくつき、情けない。 痛みでさえも、反応を示し反り返った自身が苦しくて俺は、悲鳴じみた声をあげる。 瞬間に、古泉の顔が接近してきた。
どちらか分からなくて、ビクリと身体が恐怖に跳び跳ねる。
「キョンくん……すみません」
――身体の震えは消えていた。
何故なら、このたった一言を聞いただけで、俺はコイツが偽物ではないと、勘だが、理解したからだ。
「いま、外しますから……動かないでください。痛みますから…」

遅れて、古泉(本物)登場(`・ω・´)
くるの遅www