螺旋街道


光と影03

「キョンくん!!!」
身体を床に押し倒されて、手足の自由が奪われて、動けない。 古泉の腕が俺を助けようと、身体を引っ張るのだが、中々古泉Bの力は強く抜けない。
「大人しくしてください。あまり暴れると痛いですよ?」
「何が……目的……な…んだっ」
古泉Bは軽く笑った。
「あなたに消えてもらうために、ウィルスに感染して頂くんですよ」
「なっ………?」
古泉と俺は同時に叫ぶ。 その隙にまた、キスをされた。
「んんっ……」
「キョンくん!!」
身体の中に無数のウィルスが入り込む感覚はおかしなものだった。
「キョンくん、どうですか?ウィルスの入り込む感覚は……」
すっと俺の上からどいた古泉B。 すかさず、古泉が俺を抱き締める。
「さい……あくだっ」
震える手で、口を拭い異変に気づく。
「消えるのは時間の問題かもしれませんね、また来ますよ」
ニコニコと笑って玄関から消えていく。
古泉は、俺をしっかりと抱き締めひたすらに謝った。
「もういいって……な?」
「しかし……っ」
何度も謝る古泉をなだめ、俺は手を眺める。 色素が薄くなっていた。
要するに、消えかかっているということ。 次、もしアイツに感染させられれば、俺は完全に消えてしまうのだろうか。
「キョンくん……っ、その手は……っ」
あまり感覚を感じなくなった手を古泉は掴み、問うてくる。 蒼白な顔。
コイツでもかなりの問題という事か……。
「分からん」
「感覚……ありますか?」
ギュッとつねったのが見えたが、さほど痛くない。
「あんまり感じないな……」
「長門さんのところへ行きましょう。緊急事態です」
しかし、そう言われても長門の家にはいけれないぞ?
「どうしました?」
「足に……力が…」
さっきの恐怖のためか、はたまたウィルスのためか、足に力が入らないのだ。

この小説実は古キョン←古泉Bなんです
なんか拙い文章ですみません、すみません
始めてかいた古キョンだったんです、許して…