螺旋街道


魔のtriangle

土銀←高 ちょっと下品です

土方が万事屋に表れたタイミングはすこぶる悪かった。 そうして、高杉が万事屋に表れたのも、すこぶるタイミングが悪かった。
「オイ……なんでこんな所に、高杉がいるんだ?」
聞かれても答えようがない。 何故なら、銀時自身にも高杉がここに来る理由は分からなかったからだ。
「さ、さぁ?」
「お前……なめてんのか?殺すぞ?」
可愛く首を傾げてごまかしたが、土方には効かず首筋を捕まれる始末。 高杉は、その間呑気にキセルを吹かしていた。
「マジ、俺も知らねーんだって!」
落ち着けと、なだめてみるが、土方と高杉はコブラとマングース並に仲が悪いため、全く効果がない。 仲って言うのも、可笑しいのかも知れないけれど……。
「俺ァ、ちぃと確かめてー事があったから来ただけだ」
横でボソリと小さく呟いた、高杉。 銀時は、振り返って先を促すように高杉の肩を掴んだ。
「何をだ?」
「………銀時の事だ」
土方の言葉で、ゆっくりとかぶりをふって話し出す、高杉。 黙って真剣に聞き入る。
「銀時が、俺とお前。どっちの方が好きか」
「なぁ?」っと意味ありげな問いかけに、些か不安を覚える銀時。
「銀時が、俺とお前のどっちを愛してるかだと―?」
土方は、馬鹿にしたように返した。 もう答えは見えているかのように。
「自信ありげだなァ、お前、アイツの事きちんと分かってんのか?」
「分かってるぜ」
「銀時の○○○が○○なのもか?」
「おいっ!!」
急に高杉の口から飛びだした隠語にビックリして、銀時が間に入る。 しかし、二人は止まらない。
「テメーこそ、アイツの○○が○○○○で○○○……」
「いいや!○○○なのが○○○○だっ」
「けっ、どーせ銀時の○○○○も○○○○もみたことねーんだろ?」
「なめんなよ……銀時の○○○が○○○○なのは知ってるか?」
「やーめーろーぉ」
「ふざけんなっ○○○を知ってる分けねーだろ?」
「お前、知らねーのか。かわいそうなヤツだな……銀時の○○○○○が○○○○……」
突然、近くの扉が吹っ飛んだ。 見れば、怒り心頭に発した銀時がドス黒いオーラと共にユラリと立っている。
「お前ら……いい加減にしろよ?俺の○○○がどーなってよーが関係ねーだろ?」
「関係、大有りだ!テメェ、他のヤツにも足開いてんじゃねーだろうなァ?あぁ?」
高杉に、壁に押し付けられる。
「お前とは、もう切れてんだから関係ねーだろ。俺がいま好きなのは、土方なんだしよ……」
チラリ、と土方の方へ視線を注ぐ。 しかし、
「銀時、俺の前に高杉と付き合ってたなんて聞いてねーぞ?」
なんだかまた、話の方向がおかしくなってきた。
「………………てへっ」
ぺ○ちゃんで誤魔化そうとした銀時。 しかし、土方は高杉を押し退け銀時の顎を掴み上を向かせた。
「ぺ○ちゃんじゃー誤魔化されねぇぞ!!」
「ちょ……んっ、ん」
急にキスをさせられて、息が苦しい。 必死にもがいて、抜け出した瞬間。
「オイ」
高杉が立ちはだかった。
「俺の目の前で堂々となァ……ずいぶん偉くなったじゃねーか銀時ィ」
「いや、状況よくみて?」
今度は高杉に押し倒される。
「わっ」
「あ、テメッ」
それを土方が阻止して。 また土方に押し倒される。
それを高杉が阻止して。 高杉に押し倒される。 これの繰り返しだった。

二人の力は半端なく、銀時はどうする事もできない。


「マジで……これ……三角関係じゃね?」

呟いた銀時の言葉は、むなしく、二人の喧騒の中に消えていった。。。

土銀←高おもしろかったです
ちょっと、ぴー多すぎたかもですごめんなさい