螺旋街道


こういう時に限って出会ってしまう

高銀前提銀総受け 銀にょた!
本誌にょた銀 ネタバレ注意!(コミックス50巻読まれてない方は注意!)

突然頭上からまばゆい光が降ってきて、眩しいわコノヤローとか思っていたら、急に視線が低くなった気がして、いやいやありえない、と現実逃避しながら銀時は歩いてた。先ほどまで。で、慌てていたせいなのか、人とぶつかってしまい素直に謝ろうと顔をあげたら、おやどこかで見たような男がいて。
そいつの名前きいたら、いまは十兵衛と呼んでくれとか言いやがるから、こいつ誰だよ、とまじまじと顔を見てみたところ、確かにこの間まで女だった九兵衛が男になっているという摩訶不思議現場に衝突した。んで、九兵衛の言葉で自身も女になっていることに気づき、怒り任せにあいつの胸ぐら掴んで理由を問いただしたら、なにやらデコボッコ様とかいう変な奴によって、性別が逆転するという間抜けな事件が起きたとのこと。
いやいやいやいや俺のアナログスティック返せ!そして神楽を元に戻せ!少女がいかついオッサンってありえねーだろ!と叫んでみたが、当たり前だが効果なし。九兵衛は性別を変えて忽然と姿を消したデコボッコとか言う奴を探すとか言い出すし、新八は眼鏡の色変わってるしさんざんである。

「銀さん、回想終わりました?」
万事屋のソファーに座って、机の木目を見つめ微動だにしない俺に新八は、色の変わった眼鏡のフレームを指で持ち上げた。ああ、なんとかな、と小さく答えを返したあと、九兵衛に向き直り、さっさと体を元に戻すべく、犯人の特徴を聞こうと、真面目にいずまいを正す。
今の俺にとって、この体で今日の夜を迎えるのがどれだけ危険なことか十分に理解していたので、さっさとそいつを倒して元に戻してもらおうと必死なのだが…肝心の九兵衛は顔が隠れていたのではっきり覚えていない、と曖昧な返答。
新八と神楽にいたっては状況に慣れきってしまったのか今の格好でも落ち着いてきたようだ。二日ぐらいならこのままでいいとか言っている。
それだけは阻止せねば!と俺は勢いよく思いっきり立ち上った。
「九兵衛!探しに行くぞっ、テメ特徴の一つや二つ覚えてるだろ!見て探せ、見て」
いやしかし…と渋る九兵衛を無理やり引っ張って歌舞伎町へと繰り出した。話を聞いているだけでは埒があかないと判断したためである。もちろん、見つかってはまずい相手が通りそうな近道などは避けて調査にむかったのだ。
しかし、こういう時に限ってであってしまうのは腐れ縁のおかげだろうか?九兵衛とわかれ、散り散りになり街で聞き込みをしていたところ、急に後ろから抱きつかれその重さに思わず足元がふらついた。
「お、おもいおもいおもい!!!!」
たまらずに叫び、懐かしい香りから相手が誰か判断すると、肘鉄をみぞおちへ決める。
カエルが潰れたような声を上げ俺から体を離した男…坂本辰馬は悪びれた様子もなく、アハハハと豪快に笑い始めた。
「銀時〜おんしまっこと面白か、格好しちゅうの〜」
「うっせぇ」
こういう時に限って名前を間違えない、馬鹿なのか策略家なのかわからない坂本を見て俺はため息をつく。見つかりたくない人ベスト2に見つかってしまったことにより、俺の機嫌はさらに急降下した。
「ほー胸も大きいの〜ちくっと触っても…」
「死ね変態いいいいいいいいい!」
下着を着けていない胸へと伸びてきた坂本の指を掴み、力任せに曲げた。ボキッと何かが折れる音がしたが、俺は悪くない。
普段きているインナーには収まりきらないほどの胸は、少しばかり出ていて、谷間が丸見え状態である。自分もいくらか悪いのは分かっているが、これしか服がないためどうしようもない。
「しっかし、そんな格好アイツに見られたらおまんおしまいじゃの〜」
早々に復活を果たした坂本は、おられた指をさすりながら下から上へ俺の体を眺めたあと、目を細める。アイツが誰なのかわかっている俺はやっぱり?と小さく首をかしげ…そして顔を青くした。
「よォ、ずいぶんおもしれぇ格好じゃねーか、銀時ィ」
一番見つかりたくない奴堂々のナンバーワンが、坂本のモジャ毛を掴んで俺をみていたのだ。ついさっきまでいなかったが。
「あはははは、銀時おんしも運がないの〜」
「てめぇ、俺のもんに何手ぇ出してやがる」
話が噛み合っていない二人。高杉は坂本を殺しそうな目でみつつ腰の刀に手をのばしているし、坂本は坂本でやっぱり馬鹿なのか、墓穴を掘る用なことばかりこぼす。俺は喧嘩する二人の意識が自分から外れたのを確認して、逃げよう、そうしよう!と心に決め、そろっと抜き足差し足でその場を離れようとしていた。が、そんなことで高杉を黙せるはずもなく。
「どこ行く気だァ?」
ふわりと体が浮いたかと思うと、目の前に整った顔がどアップで写った。横抱きにされ、逃げ場を失った俺はあたふたとその腕から逃げようともがく。
「ほう、でけぇな。骨盤も安産型かァ。文句ねぇ」
俺のケツをなでたあと腰を触り何をする気かと思いきや、とんでもない事をつぶやいた高杉。 スケベ!変態!セクハラいやああああああああああ!とか女々しいことこの上ない事を何も考えずに叫んでみる。が、高杉はけろっとした顔で、それがどうしたと言わんばかりに歩き出した。
「え?ちょっと、どこ行く気だ」
何やら怪しげな細い道に入った高杉に待ったをかける。が高杉は、今さなら何言うの?という顔で俺を見たあと、当たり前と言わんばかりに言い放った
「据え膳食わねばなんとやら…だ。心配すんな、孕むまで注ぎ込んでやらァ」
「いえ、いいです遠慮します離せ変態テロリスト」
「ほぉ…よっぽどひどく抱いて欲しいみてーだなァ」
その言葉にサーと血の気が引いていく。高杉という男は、有言実行を本当に行う馬鹿なのである。しまった、と気づいたがすでに高杉の機嫌は急降下。
いやほんと、すみませんでした。と誤ってみたものの、返答がない。不安になってしたから覗いて、俺は後悔した。
高杉の目はギラギラと獲物をひっとらえたライオンみたいに光っていてその口元は妖艶に微笑をたたえていたのだ。

ああ、もうだめだ。と諦めた俺はこれから起こるであろう出来事にただただ己の失態を悔やむばかりである。

本誌のにょた銀の巨乳さと可愛さにやられました。
高杉に孕まされた銀ちゃん。。。書きたいなぁ…これはきっとR18続きます