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螺旋の回転

―9と9が9を迎えし時、根源なる意志、世界にフィニスを与えん。
世界の名は、オリエンス。
それは螺旋の内を巡る、アギト待つ世界。


オリエンス。
それは四つの国から成り立つ世界のことである。 四つの国は其々、玄武、朱雀、白虎、蒼龍とわかれており、お互いにクリスタルの力を利用して幾度となく戦争を行ってきた。 クリスタルの意志の元に。
そして、幾度となくフィニスを迎えた世界は、何度も何度も螺旋階段を上るように繰り返し繰り返し、アギトが現れるまで同じような時代を、世界を展開し続けた。
そして、間暦105年。
ついにクリスタルが待ち望んだアギトが現れたのである。 が、しかし、結局壊れかけていた世界は、アギトが現れたのにも関わらず、ひとり残らず死に、国はなくなってしまった。
それでも、世界は廻り続ける。 ただ一人、生き残ってしまったアギトを中心にして。
そして世界は再び再構築された。
一つは朱雀。
彼らはクリスタルの力で、色々な魔法を自由自在に操れる。 その力をいかし、様々な建物を建築し、オリエンス一美しいと言われる建物も作り上げた。
そしてその民は平等に魔力を扱え、そして優秀な子供はそれらを武器として使えるよう、育成するべく、魔導院に入る。
その朱雀の根源である、朱雀クリスタルを護るルシの名は、シュユ、セツナそしてクラウ。 オリエンスのどの時代をのぞいても、最後まで何度も何度も諦めずに戦ってきた国だ。

二つ目は白虎。
枯渇した大地で満足に食料を育てることができず、幾度も飢饉や暴動が起こった国である。 クリスタルの力は、動力。
すべての物に動力を与えることができた。 それを生かし、枯渇した大地に水を与え、肥料を与え、豊かな国へと発展させていった。
国民の全てが、魔導アーマーと呼ばれる武器を使用することができる。
その根源である、白虎クリスタルを守るルシの名は、クンミそしてカルト。 常に最先端の技術を編み出している国であった。

三つ目は蒼龍。
オリエンスで唯一島国として孤立している、青い国である。 その上空には常に龍が飛んでおり、戦いを好まぬ蒼龍民を守っていた。
また、その国の女王と龍を率いる長、ライラは蒼龍クリスタルを守るルシだ。 いつの時代でも、影でひっそりと国を支え戦争を操作してきた蒼龍。 あるときは朱雀に力添えをし、あるときは玄武に力添えしてきた。
この世界でもまた、どこかしらで戦争の裏を支えるのである。

四つ目は玄武。
白虎同様枯渇した大地を持ち、幾度となく飢饉に苛まれていた。 クリスタルの力でいくら体を強化しようとそれは変わらず、いつのオリエンスでも真っ先に滅んでしまう国だ。
その為長年ルシは不在。 この世界でもすでに滅びかけているが、玄武クリスタルはそれを許さない。
玄武の民は、同盟を交わしたばかりの朱雀へと移住を始めていた。

そしてこの四つの国はいまだ平和の均衡をたもっている。 その四つの国の四つのクリスタルは世界の均衡を望んでいた。
どんな状態でも均衡が取れていればそれを守り、それを続けよと人々を導いてゆく。 この世界でもクリスタルの意志は変わらない。

いつか、再び9と9が9を迎える時まで。

ゲームブックのオリエンスでもなければ、ゲーム本編のオリエンスでもない
まったく新しいオリエンスにしてみましたw